
弁護士 有田勝浩
ART法律事務所 代表弁護士
所属 :第一東京弁護士会
登録番号:第36433号
ART法律事務所では、SNS型投資詐欺の被害に遭われた被害者救済と、依頼者様一人ひとりの笑顔を取り戻すことを使命とし、詐欺被害撲滅に励んでおります。

弁護士 有田勝浩
ART法律事務所 代表弁護士
所属 :第一東京弁護士会
登録番号:第36433号
ART法律事務所では、SNS型投資詐欺の被害に遭われた被害者救済と、依頼者様一人ひとりの笑顔を取り戻すことを使命とし、詐欺被害撲滅に励んでおります。
LINE上に表示された投資関連の広告を契機として、前澤友作さんの名称が用いられた投稿、さらに投資家を名乗る人物の個別LINEを経由したのち、グループLINE「D39ぎんかくのさいげつ」へ参加させられ、暗号資産取引のための偽サイト「VFZEOLY(ブイエフゼオリー)」の利用を勧められたというご相談が、当事務所に寄せられました。
当事務所では、本件に関して、金融庁の「SNS上の投資詐欺が疑われる広告等に関する情報受付窓口」へ情報提供を行いました。
偽サイト「VFZEOLY」上では、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の取引のたびに利益が積み上がっていくかのような表示がなされ、ご相談者様としては日本円換算で約2,000万円の利益を得たものとの認識を持たれていたとのことです。しかし、出金を意識し始められた段階で追加の入金を求められ、不審な点を感じられたことから、当事務所へのご相談につながりました。

- LINE上の広告から、前澤友作さんの名称を用いた投稿、投資家を名乗る人物の個別LINE、グループLINE「D39ぎんかくのさいげつ」へと、複数段階を経由する誘導の構成が確認されています。
- 偽サイト「VFZEOLY」上では、ビットコインやイーサリアムの取引のたびに利益が積み上がっていくかのような表示がなされ、約2,000万円の利益が示された段階で、出金の前提として追加入金を求められる運用が確認されています。
- 偽サイト「VFZEOLY」のアクセス先として確認されているドメイン「bitgoexes.com」は、2026年2月に登録されたばかりであり、登録者情報がプライバシー保護により非公開の状態とされていることが確認されています。
VFZEOLY(D39ぎんかくのさいげつ)の情報提供概要

ご相談者様からお伺いした内容を踏まえ、金融庁の上記窓口に対し、各入力項目に沿って以下のとおり情報を提出いたしました。

| サイト名 | VFZEOLY |
| グループLINE名 | D39ぎんかくのさいげつ |
| SNSの種類 | LINE |
| 偽広告等を特定するための情報 | LINEの広告で高利益を謳っていたようです。 |
| 偽広告等の概要 | LINEの広告で高利益を謳っていたようです。 |
| なりすまされている著名人等の名前 | 前澤友作さん |
| なりすまされている著名人等による注意喚起情報 | あり |
| クローズドチャット(LINEのグループなど)への誘導の有無 | あり(LINEグループ) |
| 上記が「あり」の場合、クローズドチャットのリンク先が特定できる情報 | LINEグループ名「D39ぎんかくのさいげつ」現時点でURL等は確認されておりません。 |
| 広告等から特定のウェブサイトへ遷移されることの有無 | あり |
| 上記が「あり」の場合、遷移されるウェブサイトのリンク先が特定できる情報 | https://m.bitgoexes.com8 |
⇒VFZEOLY(ブイエフゼオリー/D39ぎんかくのさいげつ)のご相談はこちらから(公式LINEが開きます)
実際に寄せられた相談内容

ご相談者様にお伺いしたお話をもとに、最初の接点となったLINE上の広告から、本件を詐欺によるものと認識されるに至るまでの一連の流れを、起こった出来事の順に沿って整理してまいります。
- LINE上に表示された投資関連の広告に関心を持ち、当該広告をタップする
- 広告経由で、前澤友作さんの名称が用いられた「あなたにカブあげます」というメッセージが表示される
- 当該メッセージから、「投資家の中村智久先生」と称する人物の個別LINEアカウントへ誘導される
- 中村智久先生と称する人物の指示により、グループLINE「D39ぎんかくのさいげつ」へ参加するよう案内される
- グループLINE内で「ビットゴーのふじのあらし先生」と称する人物が現れ、その案内に従って暗号資産取引のための口座開設および入金を行う
- ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の取引を、日中・夜間を問わず継続的に進めるよう指示を受ける
- 偽サイト「VFZEOLY」上の表示において連勝が続くようにみえ、日本円換算で約2,000万円の利益が示されるに至る
- 出金を意識し始められた段階で、新たに追加の入金を行うよう求められる
- 追加入金を求められた点に違和感を覚えられ、ご自身で状況を整理されたところ、本件が詐欺によるものではないかとの疑いを持たれるに至る
本件の入口となったのは、LINE上に表示されていた投資関連の広告でした。LINEは日常的なやり取りに広く用いられているコミュニケーションアプリであり、その画面内に流れてくる広告は、見慣れた環境の延長線上で目に入る情報として受け取られやすい性質があります。
投資をテーマとした広告自体は珍しいものではありませんが、本件においては、広告から自然な操作の流れの中で「あなたにカブあげます」という、株式の譲渡を連想させる文言が表示される構成となっていたとのことです。
続いて、当該メッセージから誘導された先で接触をしてきたのが、「投資家の中村智久先生」と称する人物の個別LINEアカウントでした。ご相談者様は、この人物に対しご自身の状況をお伝えになったところ、「ここでまずがんばって」との返答とともに、別の窓口へ移るよう促されたとのことです。
広告から個別の指導役と称する人物の個別LINEへ、さらにそこからグループLINEへと、段階を分けて移動を促していく構成は、利用者から見ると、それぞれの段階で新しい情報や役割が示されるため、後戻りがしにくくなる流れを生じさせやすい構造といえます。
誘導先となったグループLINE「D39ぎんかくのさいげつ」内では、「ビットゴーのふじのあらし先生」と称する人物が、暗号資産取引の指導役として登場していました。グループ内の案内に従って、ご相談者様は取引のための口座を開設され、入金を進められたとのことです。
この後、偽サイト「VFZEOLY」上では、ビットコインやイーサリアムの取引のたびに利益が積み上がっていくかのような表示が、日中の時間帯のみならず夜間にも継続的に行われ、結果として日本円換算で約2,000万円の利益が示されるに至りました。ご相談者様としては、ご自身の資産が大きく増加しているとの認識を持たれていたとのことです。
しかし、出金を意識し始められた段階で示されたのが、追加の入金を行うよう求める案内でした。すでに利益として表示されていた金額の引き出しではなく、新たな送金が求められた点に違和感を覚えられたご相談者様は、ご自身で状況を整理されました。その結果、本件が詐欺によるものではないかとの疑いを持たれるに至り、当事務所へのご相談につながりました。
なお、本件のご相談内容においては、前澤友作さんの名称、「中村智久」と称する人物、「ふじのあらし」と称する人物が登場いたしますが、これらの個人について実在性や本件との関わりが確認されたものではなく、何らかの形でなりすまし等が用いられている可能性のある名称として整理しております。
VFZEOLY(D39ぎんかくのさいげつ)にみられる手口の特徴

本件のご相談内容を踏まえると、VFZEOLY(D39ぎんかくのさいげつ)には、以下のような特徴がみられます。
- LINE広告を起点として、前澤友作さんの名称が用いられた投稿、投資家を名乗る人物の個別LINE、グループLINEへと、4段階を経由する誘導の流れ
- 株式の譲渡を連想させる「あなたにカブあげます」という、興味を引く文言の使用
- 「先生」と称される指導役が、個別LINEとグループLINEの両方の段階に配置される、二段構えの体制
- 「中村智久先生」「ふじのあらし先生」など、複数の人物名が役割分担されている構成
- ビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETH)といった、相場の変動が一般に注目される暗号資産銘柄を題材とした取引の指示
- 日中・夜間を問わず連勝が続くかのような表示が偽サイト「VFZEOLY」上で行われ、結果として日本円換算で約2,000万円規模の利益表示に至る運用
- 利益が大きく表示された段階で、出金の前提として追加の入金を求める案内
本件において、特に注目される構成のひとつが、入口から取引開始までの間に複数の段階が組み込まれている点です。LINE広告から、前澤友作さんの名称が用いられた投稿を経由し、投資家を名乗る人物の個別LINE、グループLINE、そしてグループ内の指導役へと、利用者の接触相手が次々に切り替わっていく流れとなっています。
それぞれの段階で新たな登場人物や情報が提示されるため、利用者からみると、進むほどに「ここまで来たのだから話を聞いてみよう」という意識が生じやすくなる構造となっています。
「あなたにカブあげます」という文言は、株式(カブ)を無償で譲渡するかのような印象を与える表現です。前澤友作さんは、自身が代表取締役を務める株式会社カブ&ピースが運営する生活インフラサービス「カブアンド」を通じて、サービスの利用に応じて株式を取得できる仕組みを、ご自身のSNSアカウント等で広く発信されています。「カブあげます」という文言は、こうした取り組みを連想させる側面を持ちうるものです。
もっとも、前澤友作さんおよびカブアンド公式は、SNS上で前澤友作さんやカブアンドの名称・画像が用いられた投資勧誘について、いずれも自身とは無関係である旨を繰り返し発信しています(詳細は次章「独自調査の結果」で取り上げます)。
また、本件における登場人物の構成も、注意すべき特徴のひとつです。個別LINE段階では「投資家の中村智久先生」、グループLINE段階では「ビットゴーのふじのあらし先生」というように、それぞれの段階に異なる「先生」役が配置されています。役割を担う人物が段階ごとに切り替わる構成は、利用者からみると、それぞれの局面で「専門の担当者から個別に対応してもらっている」かのような印象を生じさせやすい体制といえます。
偽サイト「VFZEOLY」上で行われていた表示についても、特徴的な点が見受けられます。日中・夜間を問わず、ビットコインやイーサリアムの取引のたびに利益が積み上がっていくかのような数値が示されていたとのことであり、結果として、日本円換算で約2,000万円規模の利益として認識される表示にまで至っていました。サイト上の数値は、システム側で書き換えが可能な表示にとどまるため、それ自体が現実の運用結果を反映していたとは限らない点には、留意が必要となります。
そして、本件で出金の前提として求められたのが、追加の入金でした。すでに表示されていた利益の引き出しに進むのではなく、新たな送金が条件として提示される運用は、SNSを起点とする投資関連の事案として、警察庁・金融庁・国民生活センターのいずれにおいても繰り返し言及されている類型のひとつです。本件においては、この段階で違和感を覚えられたご相談者様が、追加入金に応じる前にご自身で状況を整理されたという経過を取られています。
弊所弁護士の見解としては、本件のように、SNS広告から複数のSNS上のアカウントを経由してグループLINE等へ誘導され、最終的に偽サイト上の利益表示と引き換えに追加送金を求められる構造の事案は、それぞれの段階で利用者が立ち止まる機会を得にくい運用となっている側面が見受けられます。
広告経路の各段階で、相手方が金融商品取引業の登録を受けているかを金融庁の登録業者一覧等で独立に確認する機会を持たれることが、被害の発生・拡大を防ぐうえで意味のある対応につながりうるものと考えられます。
⇒同様の経過にお心当たりがある場合は、当事務所の公式LINE窓口までご状況をお寄せください
独自調査の結果

本件について、当事務所において以下の観点から調査を行いました。
偽サイト「VFZEOLY」のドメイン(bitgoexes.com)に関するWhois情報
偽サイト「VFZEOLY」のアクセス先として確認されているドメイン「bitgoexes.com」について、公開されているWhois情報の調査を行いました。
| 調査対象ドメイン | bitgoexes.com |
| 登録日(Creation Date) | 2026年2月4日 |
| 有効期限(Expiration Date) | 2027年2月4日 |
| 最終更新日(Updated Date) | 2026年2月4日 |
| 運用期間 | 約94日(2026年5月8日時点) |
| レジストラ | Gname.com Pte. Ltd.(IANA ID: 1923) |
| 登録者情報 | Whois情報上に登録者の氏名・組織名等の記載なし |
| ネームサーバー | GERALD.NS.CLOUDFLARE.COM / MELISSA.NS.CLOUDFLARE.COM |
| ドメインステータス | clientTransferProhibited |
上記の調査結果からは、以下の点が確認されます。
- ドメインの登録日が新しい:2026年2月4日に取得されたドメインであり、2026年5月8日時点での運用期間は約94日(約3か月)です。暗号資産取引に関連するサービスの運用先ドメインとしては、運用期間が短い段階にあります。
- 登録者情報が公開されていない:Whois情報には登録者の氏名・組織名・所在地等の情報が記載されておらず、ドメインの実際の運営主体に関する情報を確認することができない状態です。
弊所弁護士の見解としては、これらの要素は、それぞれ単独では直ちに問題があるとはいえないものの、ご相談者様が約2,000万円規模の利益表示を伴う取引を行われていた偽サイト「VFZEOLY」のアクセス先ドメインとして見たときに、運営主体の実態や、その背後にいる関係者の情報を、利用前に独立に確認することが困難な構成となっている点には、留意が必要であると考えられます。
前澤友作さん本人およびカブアンド公式による注意喚起
本件において、なりすましの対象として確認されている前澤友作さんは、自身の名称や肖像、関連サービス「カブアンド」の名称等が、SNS上の偽広告・偽動画・偽アカウント等に用いられている状況について、ご自身および運営会社を通じて、繰り返し公式の注意喚起を行っておられます。
前澤友作さんが代表取締役を務める株式会社カブ&ピース(カブアンド)の公式サイトには、「詐欺被害対策チーム」のページが設けられており、「前澤やカブアンドを騙る『偽の動画広告』」をはじめとする各種の偽情報について、注意喚起と通報窓口の案内が掲載されています。同ページでは、「無料投資教室」「投資セミナー」「資金を無料で受け取り」「元手が何倍にもなる」「投資すると全員にX万円配ります」といった文言を含む広告は、いずれも偽物である旨が明示されており、これらの文言や、SNS・LINEを通じた接触に十分警戒するよう案内されています。
あわせて、前澤友作さんおよびカブアンドの社長記事ページにおいても、「前澤やカブアンドを騙る『偽の動画広告』について注意喚起とお願い」と題する記事が公開されており、AIで合成されたとみられる前澤友作さんの顔や音声を用いた偽の動画広告が、各種SNS上で増加している状況について、強く警戒を呼びかけられています。同記事では、Facebook・Instagram・X(旧Twitter)・YouTube・TikTok等のプラットフォーム別に、偽広告を発見した際の通報手順も具体的に示されています。
参考:カブアンド「前澤やカブアンドを騙る『偽の動画広告』について注意喚起とお願い」
本件のご相談内容においては、LINE上の広告から、前澤友作さんの名称が用いられた「あなたにカブあげます」という文言で接触が行われ、その後、投資家を名乗る人物の個別LINEへ誘導される構成が確認されています。
「カブあげます」という株式の譲渡を連想させる文言は、前澤友作さんが進められている「カブアンド」の取り組みを連想させる側面を持ちうるものですが、上記の公式注意喚起の内容に照らせば、前澤友作さん本人やカブアンドが、SNS広告やLINE経由で個別に株式の譲渡や投資勧誘を行うことは想定されていないものと整理することができます。
警察庁によるSNS型投資詐欺への注意喚起
SNS上の広告や投稿、ダイレクトメッセージを起点として、グループLINE等の閉鎖的な場へ誘導されたうえで投資名目の送金を求められる手口について、警察庁は、特殊詐欺対策ページ「SOS47」内において、SNS型投資詐欺の代表的な類型のひとつとして、継続的に注意喚起を行っています。同ページでは、勧誘を受けた業者が金融商品取引業者等として登録を受けているかを、金融庁のウェブサイトで確認することの重要性が示されています。
金融庁によるSNS上の投資勧誘に関する注意喚起
金融庁においても、「SNS・マッチングアプリ等で知り合った者や著名人を騙る者からの投資勧誘等にご注意ください!」と題する注意喚起が公開されており、SNS上の偽広告やURLをクリックした結果、LINEのグループへの参加や偽サイトへのアクセスへ誘導される事例について、具体的な手口の解説が示されています。
同注意喚起では、グループ参加後にしばらくの間は利益が出たように装われる場合があること、その後、安心して高額な入金を行うと連絡が取れなくなったり、出金の段階で手数料・税金等の名目で口座への入金を要求されたりする運用が確認されている旨が、明記されています。
参考:金融庁「SNS・マッチングアプリ等で知り合った者や著名人を騙る者からの投資勧誘等にご注意ください!」
LINEヤフー株式会社による注意喚起
本件の入口は「LINE上に表示された投資関連の広告」であったことから、LINEを運営するLINEヤフー株式会社による注意喚起情報についても、あわせて確認いたしました。
LINEヤフー株式会社は、警察庁・金融庁・消費者庁・国民生活センターの協力のもと、「LINEを悪用した詐欺にご注意下さい!」と題する特設サイトを公開しており、「投資詐欺」「送金詐欺」「情報商材詐欺」「闇バイト」の各類型について、手口の解説と対処法を継続的に発信しています。
これらの取り組みは、LINEというコミュニケーションアプリ自体が、投資勧誘を入口とした詐欺の経路として用いられる事例が継続的に確認されている状況を踏まえたものです。
参考:LINEみんなの使い方ガイド「投資に勧誘された…それ、詐欺です!」
広告がLINE上に表示されているという事実のみをもって、その広告主や、その先で展開される投資サービスの適法性が保証されるものではない点には、留意が必要となります。
振り込め詐欺救済法に関する補足
本件のように、SNS上で発信された情報を契機として、預貯金口座への送金を行ってしまった事案については、「犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関する法律」(いわゆる振り込め詐欺救済法)に基づく被害回復分配金の支払手続が、所定の要件を満たす場合に利用される可能性がございます。
同法に基づく手続では、金融機関が犯罪に利用された口座を凍結し、当該口座に残存する資金が、被害者に対し被害回復分配金として分配される枠組みが整えられています。
同法の条文は、デジタル庁が運営する法令データ提供システム「e-Gov法令検索」において公開されています。
参考:e-Gov法令検索「犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関する法律」
もっとも、同法に基づく手続は、送金先となった口座にすでに残高が存在しないケースや、口座の名義人が把握されないケース、あるいは送金先が暗号資産交換業者の口座等であって対象範囲の整理が必要となるケースなど、事案の内容によっては、必ずしも被害回復に結びつかない場面が生じる点には、留意が必要となります。被害金の回収が、手続の利用によって必ず保証されるものではない旨は、あらかじめお伝えしておきたい点です。
⇒気になる点がございましたら、当事務所の公式LINEよりお気軽にご連絡ください
当事務所では、SNS上の広告を入口として、グループLINE内で「先生」や「アシスタント」と称する人物の指示に従って偽の投資用サイトへの登録および取引を進めるよう案内されたという、本件と共通する構造を持つ事案について、過去にも金融庁への情報提供を行っております。LINE上の広告から、グループLINE内の指導役を経由して偽の投資用サイトへの登録が案内され、出金の段階で「税金」名目の追加送金が求められた事例につきまして、以下の記事もあわせてご参照ください。
当事務所の対応およびご相談のご案内
ART法律事務所では、SNS上の広告を入口とする投資関連のご相談をお受けしており、VFZEOLY(D39ぎんかくのさいげつ)に関しても同様にご相談を承っております。
本件のように、複数のLINE経路を経由した誘導と、暗号資産取引のための偽サイトへの登録を経て、最終的に追加入金を求められている状況に関するご相談につきましても、現時点までの経過をお伺いしながら、取り得る対応の整理を一緒に進めていくことが可能です。
以下のような状況にお心当たりのある方は、お気軽にご相談ください。
- LINE上に表示された投資関連の広告から、前澤友作さんの名称が用いられた投稿を経由して個別のLINEへ誘導された
- 「投資家の中村智久先生」「ビットゴーのふじのあらし先生」など、複数の人物名が登場するグループLINE「D39ぎんかくのさいげつ」へ参加した
- グループLINE内の案内に従い、偽サイト「VFZEOLY」へ登録したうえで、ビットコインやイーサリアムの取引のために送金を行ってしまった
- 偽サイト「VFZEOLY」上では利益が積み上がっているように表示されていたが、出金を申請しようとした段階で追加入金を求められている
- 追加入金に応じるべきか判断に迷っている、あるいはすでに応じてしまった
- 同様の経過をたどってしまった被害について、今後取り得る対応の選択肢を整理したい
ご自身お一人で状況を抱え込まれるよりも、早めの段階で弁護士等の第三者にご状況をご共有いただくことで、現時点で選び得る対応の整理がしやすくなる場合がございます。ただし、被害金の回収が必ず実現するものではなく、事案の内容や経過、送金先・送金方法等によっては、取り得る対応が限られる場面もある点は、あらかじめお伝えしておきたいところです。
SNSを介した投資関連の事案では、追加の入金をいったん止めること、関連する記録(LINE上の広告のスクリーンショット、グループLINE「D39ぎんかくのさいげつ」内のやり取り、個別LINE上のやり取り、偽サイト「VFZEOLY」の取引画面、振込明細等)をお手元で保全しておくことなど、初動段階でのご対応が、その後に取り得る選択肢の幅に影響する場面が生じます。
気がかりな点が生じている段階で、お早めにご状況をご相談いただくことをおすすめしております。
本記事は、VFZEOLY(D39ぎんかくのさいげつ)に関して当事務所にお寄せいただいたご相談を踏まえ、関係機関である金融庁へ情報提供を行った事実をお伝えするものです。
同様のSNS経路や勧誘を受けられた方、または現在進行形でご不安を感じておられる方におかれましては、被害の継続や拡大を防ぐ観点からも、ご状況を一度整理されることをおすすめいたします。気になる点がございましたら、当事務所までお気軽にお問い合わせください。
⇒VFZEOLY(ブイエフゼオリー/D39ぎんかくのさいげつ)のご相談はこちらから(公式LINEが開きます)
よくあるご質問(FAQ)
LINE上の広告から「あなたにカブあげます」というメッセージが表示されました。これは前澤友作さん本人による株式の譲渡ですか?
前澤友作さんが代表取締役を務めるカブアンド(株式会社カブ&ピース)は、公式サイト上の「詐欺被害対策チーム」ページにおいて、SNSや偽広告を通じて前澤友作さんやカブアンドの名称を用いた接触が行われている事例について、いずれも本人および同社とは関係のないものである旨を、明確に発信されています。
同ページでは、「無料投資教室」「投資セミナー」「資金を無料で受け取り」「元手が何倍にもなる」「投資すると全員にX万円配ります」といった文言を含む広告は、いずれも偽物である旨が明示されており、SNS・LINEを通じた接触には十分警戒するよう案内されています。
本件で表示されていたとされる「あなたにカブあげます」という文言は、前澤友作さんの取り組み「カブアンド」を連想させる側面を持つものですが、上記の公式注意喚起の内容に照らせば、前澤友作さん本人が、SNS広告やLINE経由で個別に株式の譲渡を行うことは想定されていないものと整理することができます。
ご不安な点がある場合には、追加の手続きを進める前に、カブアンド「詐欺被害対策チーム」のページをご確認いただくとよいでしょう。
グループLINE「D39ぎんかくのさいげつ」内で「中村智久先生」や「ふじのあらし先生」と名乗る人物から投資の指導を受けています。本物の投資家ですか?
当事務所には、「先生」と名乗る人物が登場するグループLINE内で偽の投資用サイトの利用を勧められ、最終的に追加の支払いを求められたとのご相談が、継続的に寄せられております。グループLINE内に複数の「先生」役が配置される構成は、SNS型投資詐欺の事例として警察庁および金融庁の注意喚起でも紹介されている類型の特徴と重なる側面があります。
なお、投資に関する助言を業として行うには、金融商品取引業の登録を受ける必要があるとされております。本件で登場している人物が、こうした登録を受けているかどうかについては、追加の入金や手続きを進められる前に、金融庁の登録業者一覧でご確認いただく方法がございます。
偽サイト「VFZEOLY」上で、ビットコインやイーサリアムの取引で約2,000万円の利益が出ているように表示されています。本当の利益と考えてよいですか?
サイトやアプリの画面上に表示される利益が、実際の市場取引に基づくものであるかを、外部から検証することは困難です。SNSを入口とした投資関連事案として、画面上で利益が積み上がっていくかのような表示を行いつつ、追加の入金を促す手口が、警察庁・金融庁・国民生活センターのいずれにおいても繰り返し指摘されている状況にあります。
画面上の数値は、システム側で書き換えが可能な表示にとどまり、それ自体が現実の運用結果を保証するものではない点に、ご留意いただく必要があります。本件のように、利益として大きな金額が示された後の段階で、出金ではなく追加の送金を求められる構成については、進める前にご状況を弁護士等にご共有いただく機会を持たれるとよいでしょう。
「m.bitgoexes.com」というURLが案内されました。これは正規の暗号資産交換業者のサイトですか?
当事務所においてWhois情報を確認したところ、当該URLのドメイン「bitgoexes.com」は2026年2月4日に登録されたばかりのものであり、2026年5月8日時点での運用期間は約94日(約3か月)にとどまります。また、Whois情報上には登録者の氏名・組織名・所在地等の情報は記載されておらず、運営主体に関する情報を確認できない状態です。
なお、日本国内において暗号資産交換業を営むには、金融庁(財務局)への登録を受ける必要があります。当該サイトの運営主体が、こうした登録を受けた業者であるかどうかについては、金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」等でご確認いただくことが可能です。
⇒VFZEOLY(ブイエフゼオリー/D39ぎんかくのさいげつ)のご相談はこちらから(公式LINEが開きます)
※本記事の記載内容は2026年3月の法令・情報に基づいたものであり、個別の事案に対する法的アドバイスを提供するものではありません。詳しくは当事務所の免責事項をご確認ください。

